元茹でガエルなエンジニアの記録

ちょっとやってみたことや考えたことなどを不定期に書き残していきます

OKRに振り回されない

OKRって設定するのムズかしいなーと思っていたのですが、少しこう考えるとよさそうかな、というのが見えてきたので今の時点の考えを残しておこう。

本当はOKRをうまく使うことで、いろいろあるやらないといけないことの中で優先度を意識できたり、とはいえ今はこれに集中しよう、という拠り所になると思っている。だけど、OKR設定をミスると、逆にOKRに縛られて振り回されて、OKRでこう決めたから今月中にこれをやらないとダメなんです!みたいなおかしな事になってしまう。OKRってそんは窮屈なものでは無く、何を目指すか、どんな状態を目指しているのかを具体的に目線あわせするツールなんじゃないかと思う。

OKRとは?

そもそもOKRってなに?っていうことを簡単に書いておきます。 Objectives and Key Resultsの略。日本語では「目標と主要な成果」と訳されたりします。

自由度のあるOKR

Objectiveは定性的な表現で良いので、目指す姿や理想をおく。 Key Results で定性的な表現を補完して、具体的にはこんな状態のこと、というのを説明する。

分かりやすい例としてダイエットで考えてみる。

Objective: 半年以内に痩せて細マッチョな格好いいカラダになる

Key Resultsとして、痩せて細マッチョな状態をより具体的に定義する。

こんな感じ。ポイントは、「やること」といった手段の話を含めない。あくまでResultsの話する。 こうすることで、結果にフォーカスし、手段に自由度が生まれる。結果さえ出れば手段はいろいろやれば良いのである。逆に言うと、結果が出なければ手段にいくらこだわっても意味が無いので、この形が良いと考えている。

そのうえで、行動指標を置きながら取り組むのが良いと思う。 行動指標というのはたとえば、毎日5km走る、とか、摂取カロリーを2000kcal/dayにする、とか。

逆に、僕がこれまで見てきた、もしくは自分でもやってしまった良くないOKRのような感じでかくとこうなる。

Objective: 半年以内に体重 xx kgの細マッチョ体系になる

Key Results

  • 毎日5kmのランニングを週に80%以上継続
  • 食事摂取カロリーを2000kcal/dayを守る

こんな感じ。これだと、Key Resultsを達成しても、Objectiveが達成できないかも知れない。それなのに、Key Resultsを達成しようとするインセンティブが強く働くので、「手段の目的化」が始まることになる。

それよりも、手段は問わないから、こんな状態になっているといいね、という目標設定のほうが良いと思う。 そうすると今度は、手段の有効性がある程度早く評価できないといけない。なので、先行指標を考えましょう、となるわけです。遅行指標、結果指標ではなく先行指標。

やってみて、指標の変化を評価して、次どうするかを考えて、、、のループを回せると良いなぁと考えている。